パンフレットの表紙
ご存知の方も多いかと思いますが、私ども福永宝飾店夫婦は、某ジュエリー学校に通っておりました。
といっても、一年間の短期集中。
仕事の後に通うようなコースです。
とはいえ、週5で、18:30-21:00だか21:30だか忘れてしまいましたが2.5-3時間に通っていたわけです。
今思えば仕事の後としては相当にハードなコースでした。
もうかなり昔のお話ですが、その頃は3Dとかそういうもの、ワックスですらあまり使わずに金属を削り出して作るのが基本、という妙な職人の定義という雰囲気のものがありましたので、課題で作ってきたものは球体や立方体、リングなどはシルバーや金を丸め、削り出し、ロー付けし、やすりとヘラだけで磨き上げる。
といういま思い返すと相当にハードな、そりゃ脱落者も多いなと感じる内容だったなと感じます。
ですが。
それがあっての我々というわけです。
これがなければ今は全くありませんでした。
その工程を知っているからこその今の技術の向上や、道具の変化、進化、その素晴らしさを感じられるわけです。
私はこの見てわかる通りの某ジュエリー学校でその後もお仕事をさせていただいたりと長いお付き合いだったのですが、この度その学校のパンフレットに我々福永宝飾店の指輪たちを採用していただきました。
これからの未来を担う若者たちが見るパンフレットに使ってもらえるなんてありがたいことですね。
これを見て、そんな未来もあるのか、と夢を膨らませてもらえたら本望です。
全てがうまくいくわけではもちろんないと思いますが、やってみてその道は違ったとしても、やったことは確実に糧になるものですね。
学校に行くにはそんなに若くもなく、と年齢のことが気になってなかなか踏み出せなかった一歩、勇気を出して踏み出してみたら何のことはない。
上も下もたくさんいて、年齢のことなんてみんな忘れてしまうくらい、皆が同じ目的に向かって突き進める楽しさを感じ、そして今まさに夢だけではなく現実にそれを仕事にするに至ったわけです。
パンフレットを改めて手にしてみて、昔のことを思い出しました。