ドーナッツリングと黒猫メイちゃんハッピーバースデー
まずはこちら。
福永宝飾店のエンゲージの一つ、ドーナッツリングです。
はじめは、この真ん中にダイヤがない、本当にドーナッツ状態のリングでした。
石座は普通の取り巻きのようで、このリングの特徴は横姿です。
石座側面にもダイヤをちりばめております。
福永宝飾店の指輪の基本は、横からも美しく。
世の中にある美しい指輪たち、写真だと大体真上からの撮影で、それはもう魅力が満載です。
が、横を見てびっくり、ということも少なくありません。
横って結構見えるし、重要な点だと思っています。
なので、どこからも美しく楽しめることを基本として作っています。
構造上どうしても難しいということもありますが、それでも最低限、美しくしっかり磨き上げるということで、少しでも良い部分を引き出すようにしています。
そういえば、アンティークなんかはいろいろと細工が凝っているので横もまた美しいものが多いように思いますね。
そして黒猫メイちゃんというのは。
私の母のもとにいる猫でございます。
なんと御年20歳。
この5月で20歳となりました。
調べたところこの20年、メイちゃん=人間に換算すると96歳!
超おじいちゃんです。
あ、かわいい名前ですがオスです。
黒猫あるある?のどこ見てるかわからない真っ黒さ。
背中に何か乗っていてもいまいち気づかないおっとりさん。
年のせいかおひげももう真っ白。
出会いはまさに20年前。
私の母上もお店を持っていたのですが、その当時私はその近所で働いておりました。
お昼休憩だったか、お店にふらりと立ち寄ったらば、カウンターの上に小さなリンゴ箱が。
「どうしよう拾っちゃった」と言っていたように思います。
お店の裏で、ミューミューと猫の鳴き声がするなと思って覗いたところ、母猫と、すでに亡くなってしまっていた生まれたばかりの子猫、瀕死の小さな小さなメイちゃん、わりとっぷっくりとした白の子猫、とがいたそうです。
どうしようかと、日数がたったのだったか、その日一日の出来事だったか忘れてしまったのですが、改めて見に行くと母猫と白の子猫の姿がなく、弱っていくメイちゃんのみ。
それをリンゴ箱に入れて、果てどうしたものかというタイミングでわたくしがお店に立ち寄ったわけです。
私も仕事に戻らなくてはならなく、その日はそのまま確か実家のマンションまで連れ帰ったのだったと思います。
我が家は、犬猫などある程度のサイズの動物をかえる環境ではなかったので、育てた経験といえばハムスターと小鳥、メダカなどの小さきものたち。
そして我が家はそんなに動物と生活することに興味がなかったので、何をどうするかも全く無知状態、連れ帰ったところでどうなるかと思ったのですが、長女が突如としててきぱきと、まずは動物病院に連れていく、とササッと行動し始めて、あれよあれよという間にメイちゃんを我が家に迎え入れることとなったのです。
ちなみに私共は、女三姉妹、わたくしは三女でございます。
食事のとらせ方や何なら本当に生まれたてくらいだったので、自分でおしっこもできないくらいで、その方法など多分お医者さんに聞いてきたのかなと思うのですが、
みんなで、壊れそうなくらい小さなメイちゃんをお世話していました。
手のひらサイズです。
行動が早かったからか、意外と元気だったのか、メイちゃんはしっかり栄養を取ることができるようになり、すくすく育ち、次女の大切な本におしっこをしたり、キッチンの棚に入り込んで出てこられなくなったり、大変でしたが動物と生活する楽しさを教えてくれました。
私は実家を離れていたので、時々覗きに行く程度でしたが、かわいいのなんの。
きほんおっとりさんなので、うっかりベランダに出ても、出たその先からそれ以上は動かない。
庭のある所に引っ越した際も、うっかり出てもやっぱりちょこんと座って見渡す程度。
知らない世界に果敢に挑むタイプではありません。
ベランダやお庭以外に外に出すこともなかったので、だれかと縄張り争いをすることもなく、気が付けば20年というわけです。
もう猫又に向かっていくのではないかと思います。
最近はさすがに老齢、体が重いので動きもとってもゆっくりですが、それでもご飯をちゃんと食べ、マイペースに生活しております。
まだまだまだ、元気でいてほしいです。