1人で真珠ツアー 5話目
ここ最近のお天気ったらもうずっと雨ですね。
あまりにもじめじめで頭の中までカビが生えそうです。
そんな時こそ!というわけでツアー話をいたします。
次は沖のお話。と予告した通り沖に出ます。
核入れをもう少しするか、沖に出るか、結構本気で悩みました。
が、こんな穏やかな天気そうそうなさそうでしたので、沖を選びました。
まずは小屋の目の前に見えているいかだまで。
ここには、これから核入れされる母貝たちを成長させるところです。
いかだに括り付けられており、
引き上げるとこんな感じで、びっしりと並んでおります。
朝のお天気はどこへやらと驚くほど、穏やかに晴れました。
波の音とボートの音、この上なく心地よい船上でした。
この穏やかな海。
わかりますか?
風がほぼ無いんです。
基本穏やかなようで、だからこそこういう養殖に向いているのだそうですが、それにしても良いお天気でした。
いかだからまた少し沖にでたところで、黒い浮きが整然と並ぶ場所までやってきました。
規則正しくずらりと並ぶ姿が美しいですね。
この浮きの下、うっすら見えますでしょうか?
先ほどの網より薄いものがぶら下がっています。
これです。
引き上げてくださいました。
これが、浮きごとにぶら下がっているというわけです。
するとおもむろに刃物で母貝を切り取り始めました。
も、もったいない!私1人なんかのために、貴重な真珠が、、、とあわあわしてしまいましたが、せっかくの機会を逃すまいとたくさんっ撮影させていただきました。
ぱかっと開けて、もぞもぞする間にころんと出てきました。
でた!
という気分でした。
ほんとにここから真珠が出てくるのか、、、と感心しました。
とってもきれいなバロックパールです。
天然ですでにシルバーなんですよね。当たり前なのかもしれませんが、あの色は本当に着色じゃないのです。
身の方はといいますと、この貝柱がまた美味だそうで。
これは実際に水揚げする時期に、この貝柱だけは取り除いて分けるそうですよ。
冬に引き締まった貝柱の採れたて、、、、どれだけおいしいのでしょうか。ぜひ試してみたいものです。
先ほどのバロックは一年成長させた貝で、この後には2年貝の並ぶ場所にも連れて行ってもらいました。
そこで採れたものはこちら。
これはまた美しい。
これぞ真珠といった印象ですね。
水揚げされたそのままの姿でこんなに美しい。
石のように、研磨するわけではないんですよね。それがまた不思議です。
ちょっとおへそが付いたものがあります。
これは、ケシパールが引っ付いているものです。
これはまたなんてかわいい!と思ったのですが、先ほどのバロックやこういったものは、評価基準としてはなかなか厳しいものとなるそうです。
どこから見ても丸く美しく白い、照りも巻もよいものが一番好まれるとして、そこを基準にしていくので、どうしてもバロックなんかは個性が強すぎてしまうそうです。
しかし!
丸く白い2年貝たちもそれはもう当たり前のように美しかったですが、バロックだって相当美しいと思いました。
私は、この個性のあるものたちにかなり惹かれてしまいましたので、ここでまたいろいろと目論みはじめました。
この目論みはまた後日、、、ということで、本日はとれたて新鮮な真珠の美しさをお伝えいたしました。