アイミタガイ
お話をいただいたのは去年の春。
映画の撮影協力をお願いできませんか?とのことでした。
自分や課長にとってはお気に入りの空間であるこの福永宝飾店ですが、こういった形で声をかけてもらえると、やはり素直に嬉しいものです。
タイトルは、「アイミタガイ」という中条ていさんの小説が原作の映画です。
その中に登場する宝飾店としてうちを使わせてほしいということでした。
とても丁寧に説明等してくださって、それであればとお話を受けさせていただきました。
当初は別の名前があった宝飾店でしたが、もしよければそのまま「福永宝飾店」を使わせてもらえないか、というお話もいただきました。
私も福永となって十数年、この仕事をするためにあるような名前だなとは思っていましたが、ここにきて映画にそのまま出るような日が来るとはさすがに思っておりませんでした。
もちろん、ぜひ、ということで、こんな感じになりました。
〔福永宝飾店 店主福永=升毅さん〕
まさかの升毅さん!
大変素敵なお方でした。
店内に貼ってある会長の落書きなどに興味を持ってくださったり、指輪の持ち方というか接客の方法などを簡単にお伝えさせていただいたりと、ほんの少しですが交流させていただきました。
指導は突然のことだったのであたふたする私の話も丁寧に聞いてくださって、いやさすがとしか言いようのない紳士でございました。
そしてこの少年、あまりの可愛さに倒れそうでした。
そんな大きな声であいさつできるのーー??という驚きしかありませんでした。
撮影現場では何があるかわかりませんので、一応朝から終わるまで課長と交代しつつ見守らせていただきました。
この背景、ご来店くださったことがある方はわかるでしょうか?
公開が決まったとお知らせいただき、メインの画像を見たときには全く気付いていなかったのですが、場面写真としてすこしずつ画像が出始めてきて、やっと気づきました。
黒木華さんも、見たままかわいらしい方で、わざわざ「ジュエリー素敵ですね!」と声をかけてくださいました。
うれしい。
まだ私も観られてはいませんが、ほんの少しのシーンにも一日がかりで準備をして、たくさんの人員で作られていくのだなと、映画の大変さを感じました。
公開に至るまで思った以上に時間がかかっていたので、どうなるのか、一度かかわると気が気じゃないですね。
昨今様々な要因で映画が立ち行かなくなることを目にしていたので、公開までこぎつけられて本当に良かったと心から思います。
公開は11月1日。
期間中オリジナルグッズも提供してくださるようで、ご購入の方に配布できるのかな?という感じです。
まだ確定ではないので、分かり次第また告知いたします。