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福永宝飾店のアトリエへようこそ!
福永宝飾店の小さなアトリエは、わたしたち夫婦の原点です。
ヤスリとバーナーと金床、そして彫金机だけが置かれた自宅の台所からはじまり、アトリエは常に私たちとともにありました。
たとえひとつもジュエリーが売れなくとも、アトリエからヤスリの音が絶えたことはありませんでした。
いま、吉祥寺のアトリエは多くの工具に囲まれています。
古い道具、新しい道具、コンピューター。お客様の想いと、それに応えようとする職人の技術がこの小さな小部屋には詰まっています。
揺らめくガラスの向こうに、今日もヤスリを手にする職人がいる。それが福永宝飾店の在り方なのです。
このページでは、そんな職人の製作技術の一端をご覧下さい。
ロストワックス製法

ロストワックス製法

福永宝飾店で製作される結婚指輪・婚約指輪、ジュエリーに最もよく用いられる制作方法です。
 あたかも大量生産を行うための手段として語られがちなロストワックス法ですが、古来より「鋳造」として仏像や武器、鐘を作るために用いられてきた伝統的な技法です。有機的なデザインや、原型に用いられるワックスという素材の特性を利用したい場合に使用されます。何よりも、より手軽に、安くジュエリーを楽しんでいただくためにはなくてはならない製作技法といえます。

鍛造の一場面

鍛造

 鍛造は実にシンプルな技法といえますが、コストもかかり大量生産には不向きです。
金属を溶解し、叩き延べ、ロー付けし、削り出すという手の掛かる作業の末、ようやく一本のリングが産まれます。金属の地金を叩き延べるので、ロストワックスより比較的、強度を出すことが可能です。
 ロストワックス法よりも価格は高くなりますが、福永宝飾店では鍛造での製作も可能ですので、ご希望のお客様は一度ご相談下さい。
 なお、デザインや金種の制約がございますので、まずは一度お問い合わせ下さい。

 
3Dデザインの原型

3Dデザイン

手仕事にこだわる金細工師も多くおりますが、福永宝飾店ではテクノロジーを否定しません。コンピューターにしか生み出せないデザインや機械にしかできない加工が数多く存在するのも事実なのです。より良いものを作るために、様々な技術を垣根なく採用し、修得していく。それもすべてはお客様に美しい結婚指輪・婚約指輪、ジュエリーを手にしていただくための手段のひとつなのです。

 
おたふく鎚で石留をする手元

石留め

福永宝飾店では金細工師の福永大輔と、石留め専門の職人との分業で石留め加工を行っております。精緻で完璧な作業が求められる石留めは、日々の鍛錬がものを言う世界。高度で難易度の高い石留めを、日々こなしている専門の職人の技術力は、福永宝飾店にとってもなくてはならないものです。CADで設計された精密なリングに、手仕事の極みである石留めが施される・・・。それが、現代の結婚指輪・婚約指輪、ジュエリーのおもしろさなのかもしれません。

 
バッファーで指輪を磨く手元

磨き

ジュエリーの製作行程の最後に位置するのが磨きです。磨きはその優劣が一見したところわかりずらいのですが、技術のある職人が磨けばジュエリーの魅力を何倍にも高めることができます。逆に、それまでどれだけ美しく仕上がっていても、技術がなければ磨きによってすべてが台無しになってしまうこともあるのです。
 ただ、やみくもに光らすことは簡単です。素人の方にもできます。しかし、鋳肌を消し、鑢目を消し、かつ作り上げた形を崩さずに美しく磨き上げることは、想像以上に難しく、難易度の高い職人技なのです。

手打ち刻印

刻印

刻印は、結婚指輪・婚約指輪、ジュエリーのデザインには直接影響する事はありません。しかし、おふたりの特別な日付や言葉を刻むことによって、その指輪はずっと親しみのわくものになることでしょう。
 福永宝飾店で施される刻印は主に2種類。手打ち刻印とレーザー刻印です。
 手打ち刻印は0、8ミリほどの刻印を職人が直接手で打刻していく方法です。派手さはありませんが、美しく、均等に揃った文字を打っていく為には熟練の技術を要します。
 また、手書きの文字やイラスト、デジタルデータなどをレーザー加工機でリングに焼き付ける方法がレーザー刻印です。お好きな書体や太さにするなど、手打ち刻印よりも格段に自由度が上がります。福永宝飾店では自社でお客様のデータ加工を行っておりますので、ご希望などがございましたら何なりとご相談下さい。