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ドーナッツリングと黒猫メイちゃんハッピーバースデー
お知らせ
2019.06.02
まずはこちら。 福永宝飾店のエンゲージの一つ、ドーナッツリングです。 はじめは、この真ん中にダイヤがない、本当にドーナッツ状態のリングでした。 石座は普通の取り巻きのようで、このリングの特徴は横姿です。 石座側面にもダイヤをちりばめております。 福永宝飾店の指輪の基本は、横からも美しく。 世の中にある美しい指輪たち、写真だと大体真上からの撮影で、それはもう魅力が満載です。 が、横を見てびっくり、ということも少なくありません。 横って結構見えるし、重要な点だと思っています。 なので、どこからも美しく楽しめることを基本として作っています。 構造上どうしても難しいということもありますが、それでも最低限、美しくしっかり磨き上げるということで、少しでも良い部分を引き出すようにしています。 そういえば、アンティークなんかはいろいろと細工が凝っているので横もまた美しいものが多いように思いますね。 そして黒猫メイちゃんというのは。 私の母のもとにいる猫でございます。 なんと御年20歳。 この5月で20歳となりました。 調べたところこの20年、メイちゃん=人間に換算すると96歳! 超おじいちゃんです。 あ、かわいい名前ですがオスです。 黒猫あるある?のどこ見てるかわからない真っ黒さ。 背中に何か乗っていてもいまいち気づかないおっとりさん。 年のせいかおひげももう真っ白。 出会いはまさに20年前。 私の母上もお店を持っていたのですが、その当時私はその近所で働いておりました。 お昼休憩だったか、お店にふらりと立ち寄ったらば、カウンターの上に小さなリンゴ箱が。 「どうしよう拾っちゃった」と言っていたように思います。 お店の裏で、ミューミューと猫の鳴き声がするなと思って覗いたところ、母猫と、すでに亡くなってしまっていた生まれたばかりの子猫、瀕死の小さな小さなメイちゃん、わりとっぷっくりとした白の子猫、とがいたそうです。 どうしようかと、日数がたったのだったか、その日一日の出来事だったか忘れてしまったのですが、改めて見に行くと母猫と白の子猫の姿がなく、弱っていくメイちゃんのみ。 それをリンゴ箱に入れて、果てどうしたものかというタイミングでわたくしがお店に立ち寄ったわけです。 私も仕事に戻らなくてはならなく、その日はそのまま確か実家のマンションまで連れ帰ったのだったと思います。 我が家は、犬猫などある程度のサイズの動物をかえる環境ではなかったので、育てた経験といえばハムスターと小鳥、メダカなどの小さきものたち。 そして我が家はそんなに動物と生活することに興味がなかったので、何をどうするかも全く無知状態、連れ帰ったところでどうなるかと思ったのですが、長女が突如としててきぱきと、まずは動物病院に連れていく、とササッと行動し始めて、あれよあれよという間にメイちゃんを我が家に迎え入れることとなったのです。 ちなみに私共は、女三姉妹、わたくしは三女でございます。 食事のとらせ方や何なら本当に生まれたてくらいだったので、自分でおしっこもできないくらいで、その方法など多分お医者さんに聞いてきたのかなと思うのですが、 みんなで、壊れそうなくらい小さなメイちゃんをお世話していました。 手のひらサイズです。 行動が早かったからか、意外と元気だったのか、メイちゃんはしっかり栄養を取ることができるようになり、すくすく育ち、次女の大切な本におしっこをしたり、キッチンの棚に入り込んで出てこられなくなったり、大変でしたが動物と生活する楽しさを教えてくれました。 私は実家を離れていたので、時々覗きに行く程度でしたが、かわいいのなんの。 きほんおっとりさんなので、うっかりベランダに出ても、出たその先からそれ以上は動かない。 庭のある所に引っ越した際も、うっかり出てもやっぱりちょこんと座って見渡す程度。 知らない世界に果敢に挑むタイプではありません。 ベランダやお庭以外に外に出すこともなかったので、だれかと縄張り争いをすることもなく、気が付けば20年というわけです。 もう猫又に向かっていくのではないかと思います。 最近はさすがに老齢、体が重いので動きもとってもゆっくりですが、それでもご飯をちゃんと食べ、マイペースに生活しております。 まだまだまだ、元気でいてほしいです。
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採れたままの真珠
ルース/宝石
2019.06.01
真珠は、主に採れた後、染み抜きというような作業を、ほとんどのものは施しています。 汚れを取り除くような意味合いですね。 そのあと、染めるもの、染めなくても非常に美しいもの、など振り分けられていくわけです。 結構前ですが、そのような、染めだけでなく染み抜きすらしていないという、完全ナチュラルなあこやを仕入れました。 染み抜きなどをしていないので、なんとなくですが、渋さがあります。 ずーっと時々は出して、眺めていたのですが、何ともこの落ち着いた色合いがアンティークみたいだなと思い始めました。 サイズは7-8ミリくらいかと思います。 程よいサイズで、光や角度で印象の代わる落ち着いたこの色が魅力的でしたので、ちょうどパールのピアスを作るタイミングもあり、ペアになるものをピアスにしました。 上は赤味のある美しいホワイトのあこやという感じ。 その下は銀色味のあるとても落ち着いた素敵な色合い。 その下3つめは少し青味があり、ベージュ系の色をした照りの強めなもの。 一番最後は、ふんわりとベージュ系の優しい色。 蛍光灯。 白熱灯。 白熱は点で光が当たるので、照りが強く見えて、それはそれで美しいですね。 長く使っていると、黄味が強くなることがあります。 そうなるかどうかは時がたってみないとわからないもので、かといって照りが落ちるわけではないようです。 優しい色合いになっていくのかなという印象です。 染めも染み抜きもされていない、ゆえにこの大きさの、えくぼもほぼ見当たらない美しいあこやですが、ペアで10,800円という結構破格かなと思います。 夏って、パールがとっても美しく映えますよね。 そういえば6月はパールじゃないですか。 あまり考えていなかったのですが、そういえば誕生石。 今ブログを書きながら気づきました。 これでも宝石屋かよ、と突っ込みたくなります。 というわけで、それ以外にもあこやのベビーも少し追加しました。 ヘビロテ用にひとついかがでしょう。 残りのスーパーナチュラルなこのあこやは、リングにする予定ですが、まだできてません。 少々お待ちくださいませ。
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本日は18時まで
お知らせ
2019.05.31
本日は金曜日。 18時までの営業となります。 どうぞよろしくお願いいたします。 昨日もアップしたリング。 あれこれと撮影してみましたが、ちゃんとまた一眼で撮影しなおします。 重ね付けも意外とできるかなーとか、思って作りました。 カスミソウのような存在感というのでしょうか。 余談タイムス 今日のご飯はひき肉レタス巻き。 会長が唯一生野菜を食べてくれるアイテムです。 私たちはパリッパリの新鮮なレタスがおいしいなと思うのですが、巻きづらいという理由か会長はしなっとしたものを好みます。 我々のご飯事情も考えて、課長は自分が不在となる夜の準備をしておいてくれるのです。 チンして出せば完了。 今日は何とか早く寝かせて、映画を見たいです。 先日私が寝落ちしてしまった夜、課長が見たゾンビ映画、和名「新感染」。 日本用タイトルのダジャレが過ぎることがかなりの突っ込みどころとなっているようですが、それはさておき、めちゃくちゃ号泣したそうなんですよ。 ゾンビ映画で号泣ってなんなんだということで、時間があれば私も見てみようかなと思いました。 ゾンビ映画にはまったくもって興味がないのですが。
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水玉リング1つ
お知らせ
2019.05.30
完成です! ダイヤがたくさん留まっているので、とりあえず1つしか完成できませんでした。 でもなかなかいい感じです。 今日は一段と指がかっさかさですみません。 仕上げ磨きが完了したらまた改めてお知らせします!
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Octagon!!
お知らせ
2019.05.27
オクタゴンピアス、完成いたしました。 今朝石留から上がってきまして、早速仕上げて撮影です。 キラキラ具合を見たい方は、インスタグラムのストーリーをご覧ください。 https://www.instagram.com/yuuki_fukunaga/ ダイヤのサイズは約2.5ミリの直径、カラットでいうと0.1弱というところです。 シャンパン。 イエロー。 プラチナ。 しっかり彫り留めしていただいております。 オクタゴンエンゲージのミニチュアですね。 かわいいです。 予告通り、片耳売りをいたします。 もちろんサイズ等ペアでもご利用可能ですので、奇数穴の方はワンポイントで1つもよいですし、両耳偶数穴の方は、きりっとシンプルに身に着けてもそれはもう素敵です。 小粒ですが、八角形の面がしっかり見えるので、思っているより大きく見えました。 でも嫌みのないサイズ感。 こちらはわたくしも身に着ける予定ですので、また雰囲気など画像アップしますね。 私はプラチナにしようと思っております。。。 ・K18YG:37,800yen ・K18CH:39,690yen ・pt900:43,200yen ※税込み表示/ペアではなく1つの価格です。
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紫の美しいルース オーダーメイド
オーダーメイド
2019.05.26
はて何の石なのか、わからないのですが、とても不思議な美しいものをオーダーメイドでお預かりしてリングにお仕立てしました。 人工のなにかかな、色ガラスかな、などお客様ともお話ししていたのですが、結局めぼしいものは思いつかず、何にせよ、美しく魅力的なルースでした。 シャンパンゴールドが落ち着いた感じでとても素敵でしたので、金種はシャンパンで。 厚みがあまりありませんでしたので、しっかりめにレースをかけて、腕にはダイヤを2石そえました。 天然石がすべてではありません。 思い出の品だったり、色が良い、好きなもの、身に着けたいと思う気持ちが一番かなと思います。 身に着けるかどうかもわからないままリメイクをして、結局身に着けないのであれば、それがたとえどんな高価な宝石だったとしてもあまりにもったいないですよね。 リメイクをお考えの皆様、じっくり眺めてみてぜひご検討くださいませ。 わからない!という場合はぜひともご相談だけでも構いませんのでお持ちください。
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バイカラートルマリン ピンキーリング
お知らせ
2019.05.25
今日は暑かったですね。 少しでも涼しい気持ちになれたらと、今日お渡し完了したばかりのリングをご紹介します。 砂糖菓子みたいですねー。 あまいシロップの味がしそうな。。 カメラにとって苦手な色なのか、本当はもう少しブルーとピンクなのですが、優しい色のバイカラーです。 ツンと四角い形ですが、こちらをピンキーにということでお仕立ていたしました。 あえて高さを出したデザインです。 横姿がなかなかに見ごたえがあります。 色がやさしめなので、金種はK10。 これでちょうどバランスが取れているように思います。 ちょこんと飛び出した感じのピンキーというのがまた素敵です。
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ヒスイと赤い石と 今日は18時まで
お知らせ
2019.05.24
本日は金曜日、18時までとなります。 どうぞよろしくお願いいたします。 --- 先日お渡ししたペンダントとリング。 もともとは、シルバーのごくごくシンプルな石座についたペンダントでした。 石は気に入っていらっしゃったのですが、そのままではなかなか身に着けられない、、、ということでリメイクさせていただきました。 どちらもK18イエローゴールド。 ルビーなのかなー、、、と思いますが、わたくしも感覚だけで鑑定はできませんので、こういった場合は特に特定せずにお預かりいたします。 でも赤がきれいな石でした。 厚みもありませんでしたので、すっきりシンプルなペンダントに。 そしてヒスイ。 優しいグリーンが良いですね。 こちらもシンプルに、リングにお仕立ていたしました。 シンプルですが、マット加工にして、味のある雰囲気に仕上げております。 イエローゴールドとヒスイのグリーン、そしてマットな感じがとてもマッチしていますね。 おつくりする際に、基本的にはご希望の金種をお伺いするのですが、石にとってもより映える色というのがあります。 様々な角度から金属を当てて、色味の変化を見ていただきながら、じっくり決めていくのです。 マッチする金種に添わせると、パッと明るくなる感覚があります。 その瞬間がまた楽しいです。 どれも素敵、という石もあるので、結構難しいのですが、、、。 今回はどちらもK18のイエローでベストだったと思います!
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アクアマリンのリング と復活
お知らせ
2019.05.23
月曜はご心配をおかけしまして申し訳ございませんでした。 オーダー等やり取りをさせていただいている方々のお返事もろもろで、お気遣いいただき、本当にすみません。 復活です。 会長新人がよい子にしてくれていたので、ゆっくりすることができました。 そして、先日お渡しのもう一つのアクアマリン。 アイスブルーってこういう感じだろう、と思わせる美しさ。 決勝のようなインクルージョンが特徴的ですね。 プラチナとどはまりしすぎてできたときは、ほーっとため息でした。 夏が来ます。 きっと夏にぴったりです。 でも、毎度のことですがこれを冬のきりりとした空気で身に着けるのも、美しいはず。 宝石は、意外と季節を問わず身に着けられるのがよいですよね。
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オーダーメイドペンダントと 本日17:30まで
お知らせ
2019.05.20
急で本当に申し訳ありません。 本日私体調不良につき、17:30までとさせていただきます。 気圧の変化もあるんでしょうねー。 大きな雨雲来てますし。 頭痛ーるがいうには警戒レベルのようなので、もしかしたらそれが一番大きいのかもです。 寝て起きればよくなるものですので、明日も雨ですし家でゆっくり過ごして、水曜日復活したいと思います。 そして本日お渡ししたお客様のオーダー品その1。 アクアマリンのペンダント。 うっすらとキャッツのようなムーンストーンのような、シラーが見えるのわかりますか? 先日の明るい日差しがちょうど差し掛かったのでその瞬間も! 優しい、シャーベットのような色合いがプラチナとそれはもうぴったりで、とってもいいです。 お受け取りにご来店くださった今日、とても素敵なアッシュブルーというのでしょうか、グレーの入ったとても綺麗なブルーのワンピースを着ていらして、 身につけた瞬間、今日最初からつけてきたのかもと思えるほどぴったりで、驚きました。 とてもとてもお似合いでした。 もう一つ作ってくださっていて、それもプラチナ台のアクアマリンなので、こちらもまた改めてご紹介いたします。
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オーダーメイドのサファイアリング
オーダーメイド
2019.05.19
先日お渡ししたリングです。 石はお持込。 とってもかわいらいいピンク色が印象的で、カットもゴロンとした感じがまた魅力的なサファイアです。 シャンパンゴールドでお仕立ていたしました。 腕には小粒のダイヤモンドをちょんと添えて。 ガードルから上に少し高さのある感じがとてもかわいかったです。 この涼し気なピンク色が、シャンパンととても合っていて、良いバランスでした。
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オクタゴンピアスを準備中
お知らせ
2019.05.18
予告ばかりのオクタゴンピアス。 もちろんちゃんと進んでおります。 ダイアのサイズは2.5㎜。 これを彫留していただきます。 ペアになるように偶数個作っておりますが、片売りできるようにいたします。 イエロー/シャンパン/プラチナです。 そしてしつこく紹介しておりますが、ちゃんとした写真を撮りましたのでぜひとも見ていただきたいと思い載せます。 なかなかそれぞれ綺麗ですねー。 ラウンドの石はもうほとんど残っていないので、次に作るもものはたぶん丸くないのですが、この飴玉級のキラキラが集まると本当にテンションが上がります。 もっと作ってどさーっと並べたいです!
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本日18時まで
お知らせ
2019.05.17
残り6回ほどでしょうか。 課長のお勉強も折り返し地点です。 6月末までの金曜日は18時までとなります。 課長の長い長い一日です。 さらに今日は会長がバス遠足の日。 朝5時30分に起きて、課長はせっせとお弁当作りをしておりました。 たくさん食べるようになってきたので、なかなか重量のあるお弁当が完成しておりました。 卵焼きもちゃんと、会長のリクエスト通りハート型にして。 9割以上車酔いでリバースしてしまう会長ですが、それでも遠足は行きたいのでバスは頑張るといっていました。 今日はさてどうだったのか。 これからお迎えに行って、どんな一日だったか聞きながら、新人君のお迎えに向かいたいと思います。 お弁当のない新人君は悲鳴を上げて泣いておりましたが、こればっかりはしょうがなく。。。 また別の日に作ってあげようかなと思います。 店頭品の目についたものの画像をご紹介。 あたらしくアクセスしてくださる方も増えてきましたので、改めてということで。 こちらはターコイズのリング。 夏は何となくターコイズをガツンと身につけてみたくなりますね。 こちらはトルマリン、ガーネットのペンダント。 そしてオパールリング。 こちらはお問い合わせが海外からもきたりでかなりの人気ですが、 さすがにリングサイズがいまいち照合できず、サイズ直しも違っていたら大変なので、泣く泣くあきらめることになった方もいらっしゃいました。 いつか日本に来た時はぜひ!
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パールネックレス
お知らせ
2019.05.16
本日1本だけですが、追加で仕入れました。 ナチュラルシルバーのアコヤ8.0-8.5㎜。 奥、右側のものはもともと店頭に展示してあるものです。 この店頭にあるものは、めちゃくちゃきれいなので、価格もあれな感じですが、手前のものはもう少しかわいい価格になると思われます。 手前のものが新たに本日仕入れたもの。 もともとのものより少しシルキーな感じで、色味は非常に似ています。 優しい、ナチュラルらしいシルバーです。 冠婚葬祭で使用できるので、自分の相棒という感じで、どんなシーンでも活躍できます。 白いものも追加したかったのですが、まだ手元に来るには時期が早く、もう少ししてから宇和島の業者さんから改めて見せていただく予定です。 どんな感じのものがあるのか非常に非常に楽しみです。 小粒なものが何となくしっくりこなくなる年齢になってきたら、もう一つ、、、とも思いますが、かといって同じ城をもう一つというのも何となく悩んでしまうものかと思います。 そうかんがえるとこのほんのりシルバーなナチュラルカラーは嫌味も全くなく、品もあってサイズもまた程よいところがとてもバランスよいものかと思います。 今回一本しか仕入れなかったのですが、もしご興味のあるかたは、お早めにご連絡いただければ追加していただきます。 これよりももっとメタリックなシルバー系もあったのですが、今回はこの優しい色のみ。 ぜひ実物をご覧ください。
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パンフレットの表紙
お知らせ
2019.05.15
ご存知の方も多いかと思いますが、私ども福永宝飾店夫婦は、某ジュエリー学校に通っておりました。 といっても、一年間の短期集中。 仕事の後に通うようなコースです。 とはいえ、週5で、18:30-21:00だか21:30だか忘れてしまいましたが2.5-3時間に通っていたわけです。 今思えば仕事の後としては相当にハードなコースでした。 もうかなり昔のお話ですが、その頃は3Dとかそういうもの、ワックスですらあまり使わずに金属を削り出して作るのが基本、という妙な職人の定義という雰囲気のものがありましたので、課題で作ってきたものは球体や立方体、リングなどはシルバーや金を丸め、削り出し、ロー付けし、やすりとヘラだけで磨き上げる。 といういま思い返すと相当にハードな、そりゃ脱落者も多いなと感じる内容だったなと感じます。 ですが。 それがあっての我々というわけです。 これがなければ今は全くありませんでした。 その工程を知っているからこその今の技術の向上や、道具の変化、進化、その素晴らしさを感じられるわけです。 私はこの見てわかる通りの某ジュエリー学校でその後もお仕事をさせていただいたりと長いお付き合いだったのですが、この度その学校のパンフレットに我々福永宝飾店の指輪たちを採用していただきました。 これからの未来を担う若者たちが見るパンフレットに使ってもらえるなんてありがたいことですね。 これを見て、そんな未来もあるのか、と夢を膨らませてもらえたら本望です。 全てがうまくいくわけではもちろんないと思いますが、やってみてその道は違ったとしても、やったことは確実に糧になるものですね。 学校に行くにはそんなに若くもなく、と年齢のことが気になってなかなか踏み出せなかった一歩、勇気を出して踏み出してみたら何のことはない。 上も下もたくさんいて、年齢のことなんてみんな忘れてしまうくらい、皆が同じ目的に向かって突き進める楽しさを感じ、そして今まさに夢だけではなく現実にそれを仕事にするに至ったわけです。 パンフレットを改めて手にしてみて、昔のことを思い出しました。