弾丸仕入れ オールドヨーロピアンカット

先日のオールドカットのお話の続きといえば続きです。

その仕入れとは昨日のことで。

弾丸で甲府まで行ってきました。

これは100ピースくらい?ありました。

0.3-1ctくらいのサイズです。

予想以上に美しく、本当に良いものを見せていただきました。

ではこれ全部でお願いします!

なんていってみたい。

これだけあっても私が仕入れられるのなんてたかが知れております。。。

とはいえ、かりにこれ全部仕入れられたとしても、世界にこれだけしかないのです。

香港の業者さんでも1か所しかないところから、唯一出てきたカットのロットがこれだけ。

このトップあたりのは1ct超えるくらいのサイズ。

でもそこまでいやらしさがないことが、ローズカットの魅力です。

私が仕入れてきたのは0.3-0.7ctあたりです。

ご所望なのは0.7あたりで、それでも高額なので1つだけにしようと思っていたのですが、思っている以上に素敵で選べず、2つとも入れてしまいました。

ダイヤ特有のキラキラを持ちつつ、この透明感。

これらは私が仕入れたものです。

先述しましたが、このダイヤたちは、先月末から3月初に行われていた香港のショーで、手配してくださったもの。

もともとは以前紹介したオールドモディファイドカットの大きいものを探していたのですが、このショーの間にすべてなくなってしまったとのことで、それ以外のものをなんと探してくださっていたのです。

そこで見つけたのがこのロットでしたが、いかんせん会場が広すぎて現場まで見に行けない、という担当さんの嘆きから、一体どれくらいの質のものが届くのか、はたまたちゃんと手に入れられるのか、お互いに不安でした。

その結果が分かったのが先週末。

香港からまず画像だけが届いたのです。

でも写真だけじゃわからない!

しかしあるということが分かり、担当さんは写真だけでもこれはよさそうなのでは?というちょっと良い反応。

その香港からさらに業者さんの会社に届くのに数日要して月曜にやっと、本社まで届いたとお知らせが来ました。

そのうえで、またさらにこれはいいかも!という反応でしたが、とにもかくにも手元になくってはわからないということで、月曜にすぐ香港から発送してもらい、日本に来たのが水曜日。

週末の時点で、水曜に届くなら見に行きます、と言っていたので、予告通り昨日甲府まで弾丸行ってまいりました。

実物を見て、ぎりぎりまで待ってよかった!と心から思えるほどの美しいものでした。

このルースを、仕入れたそばから一番に見せていただけて、本当に良いのかしらと思いながらじっくりじっくり厳選してきました。

このルースは、今日にはまた香港に送り返して、今度はスイスバーゼルに行ってしまいます。

本当に、この一日しか見ることができなかったのです。

弾丸で行くことを決意して本当に良かったです。

といってもまだお客様に見ていただいていないのですが、間違いなく美しい。

ダイヤ、と一言にいえば山ほどあるかもしれません。

そこに、クラリティーやカラーが乗っかってくると、ぐっと少なくなります。

しかも、一般的なブリリアントカット以外は、なかなかカットされませんので、数がさらに少ないですし、オールドカットとしてよい輝きを放つかどうかも原石次第です。

それだけ貴重なカットを鮮度の高いまま?見せていただき(実際は変わりませんが)この仕事の楽しさをとても実感しました。

綺麗なイエローと、ホワイトと、どちらも魅力的。

これがスイスでまた誰かの手元にいくのですね。

世界広し。

その数ピースがここ福永宝飾店にあります。

お見逃しなく!

 

こういう時、本当なら朝一で出発して、9時過ぎくらいには甲府についていたかったのですが、朝の殺伐とした家庭をほったらかしにするわけにもいかず、会長新人の準備をして、いつも通り一緒に出て、後は課長にお願いしました。

そしてお迎えがありますので、17時までには戻らなくてはならない。

9時出発。

11時過ぎ甲府到着。

そのダイヤだけを1時間半ほどかけてじっくり選定して、では!とそのまま帰ろうとしていたのですが、せっかくなのでランチを、ということで、おいしいイタリアンに連れて行っていただき、14時には甲府を出発。

16時前に吉祥寺に戻りました。

結構いけました。

私にはこれくらいの弾丸が向いている気もします。